皆さんお元気ですか?
東京はもうコロナ騒動が終わったような雰囲気を感じます。
先月乗った東海道新幹線も平日昼間でもいっぱいで予約が取れない状態でしたね。
そろそろマスクも取れ、感染症の基準も見直されるでしょう。
With Corona ですね。
5月は仙台に行っていました。
6月は札幌に行きます。
6月22日~26日までです。
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ご検討よろしくお願い致します。
🍓病院勤務時には、『変形は悪い物』『変形は股関節痛の原因』と考えていました。
結果的には、この考え方はどちらも間違っていました。
さいたま赤十字病院の石井先生との勉強会で『病型』について学びました。
それまでも漠然と変形は良いものであるとは感じていましたが、この勉強会で『変形は治癒力』であり変形は良い現象だという確信を得ました。
何らかの原因で股関節の軟骨の一部が欠けて遊離する。
その軟骨のかけらが、関節包の内膜である滑液包を刺激する。
すると、免疫細胞が股関節関節包に炎症を起こす。
炎症の伴って、股関節内には炎症メディエーターと呼ばれる様々な炎症物質が出る。
この炎症物質が股関節の軟骨と骨をおおまかに修復する。
炎症が治まってくると、今度はどのような細胞にも変化できる幹細胞が股関節内に集まり、股関節の軟骨や骨の表面をさらに綺麗に修復する。
そうやって、軟骨や骨は修復され、形を変えて治るのです。
形を変えて治っているのに、レントゲン写真を見ると『変形は悪者』と判断し続けれれるのです。
変形性股関節症の初期の頃、股関節の関節包に炎症が起きるのですが、この炎症が強く出ない人がいるのです。
そのような方は、『股関節痛はあるのに、骨の変形が起こらない』のです。
このように、体質の差によって変形が起こらない方は、治癒力が弱く、股関節痛が長引き手術に至る確率が高くなるようです。
『病型』の分類では、骨の中に穴があいたり、骨のトゲができるという、変形が起こる方々を『増殖型』と呼んでいます。
一方、変形が起きにくい方々を『萎縮型』と呼びます。
私が担当する患者さんでは、増殖型の方が90%以上でした。
つまり、変形が起こらない体質を持つ『萎縮型』の方々は、軟骨や骨を治そうとする治癒力が低いので、軟骨や骨の治りが悪くなるのです。
しかし、『萎縮型』の方々の割合は非常に低くなります。
皆さんの多くは、軟骨や骨に変形が起こるでしょう。
変形には免疫細胞が関係しますので、免疫力が高い方には変形が起こり、変形が起こると軟骨や骨の修復が起こりますので、手術を避けられる可能性が高くなります。
自分の骨で手術をした場合も、その後の経過を調査すると『萎縮型』の方々の経過が良くないことがわかっています。(森田定雄他 日関外誌 Ⅷ (1)139~148 1989)
この結果も治癒力の低さが関係しています。
以上の事を考えると、変形とは治癒力であり、変形が強い方は軟骨や骨を治す力も強いという事になります。
変形を治す力が強いという事は、炎症も強くなるので、股関節痛も強く出るというデメリットがあることも事実です。
股関節痛が強い時期は、軟骨や骨を治している時期なので、できるだけ安静を保つ必要があるので、股関節痛が強く出るのだと考えられます。
変形は治癒力です。
変形を恨まないでください。
みなさん、元気にお過ごしください。
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🐸 変形性股関節症を怖がらないでね!🐸