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Channel: 股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方
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診察とは?

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1週間のご無沙汰です。
金曜の男です。
(更新日時を間違えていました。患者さんからの指摘で気づきました。)

昨日まで鹿児島で介助してました。

今日から岡山です。


元気にしています。
皆さんも…元気ですか!!



かつて私は大学病院に勤務する理学療法士でした。
理学療法士は、患者さんの問題点を抽出して、その問題点の原因を探るように教育されます。
したがって、理学療法士の世界では『問題点の原因を考える』ことが常識となっています。

皆さんが、病院を受診するとき、ほとんどの方は『股関節痛』という問題点を抱えて受診すると思います。
股関節周りが痛いから病院を受診する。
これに対して、その問題点を診察する医師は、その原因を探らなければなりません。

股関節痛の原因はいくつか考えられます。
このことは、私の白い本に詳細に書きました。

問題は、いくつか考えられる原因の一つひとつで対応策(治療法)が異なるということです。
したがって、診察では様々な診察法を用いて原因をひとつに絞り込まない限り、適切な治療ができないのです。

骨や軟骨だけを診る診察では、絶対に問題点の原因をひとつに絞り込むことは不可能です。

股関節周囲の痛みの原因は様々な原因が考えられるからです。




整形外科とは、人の運動器官の病気や外傷(ケガ)を取り扱う医学の一部門です。

背骨・手・足など、全身の運動器官を造りあげている、骨・関節・筋肉・靭帯・腱・脊髄・神経の病気、外傷(ケガ)による損傷、手足などの先天性疾患を治療し研究する学問です。

したがって、整形外科医は手術だけが仕事ではありません。

骨や軟骨以外の診察には触診や様々な検査法が必要です。
その各方法を医師は医科大学で教育されています。


そう思いながら、このブログの最初の方を振り返ってみると、すでに第2回目の記事で『診察法』への考え方に触れていましたので再度紹介します。

この記事は10年以上前に書いた記事です。
この10年間で変わってきたのだろうか?


【診察の間違い】2006年1月9日から5回シリーズ




変形性股関節症に対する病院での診察と治療(診療)には間違いがあります !



診療の間違い

①触診を行わず、レントゲン中心の診療であること。
②患者さんの個人差を無視したワンパターン診療であること。
③患者さんの心を無視した診療であること。
④説明内容、指導内容自体にも間違いがあること。

大きな間違いとしては上記の4点です。
このような診療の結果を鵜呑みにして、余計な不安や恐怖を抱えていませんか?

4点の間違いについて説明する前に、診察と治療の関係について説明します。

診察とは、患者さんの訴えた症状の原因を1つに絞り込む作業です。
その為に、いろいろな検査や測定を行っているのです。

股関節痛を例にとると、股関節痛の原因はいくつか考えられます。
そのいくつかの原因を、1つに絞り込むのが診察となるわけです。
診察の結果1つに絞り込まれた原因に対して治療が行われます。

ここで重要なことは、股関節痛の原因一つひとつによって治療法が異なるということです。
診察で間違った原因が導き出されると、治療法も間違っている可能性があるということを覚えておいてください。

4つの間違いの①番から説明しましょう。

①触診を行わず、レントゲン中心の診療であること。

 病院ではレントゲンを撮ります。
これは別に間違いではなく、素晴らしいことです。
問題はそのレントゲンの使い方です。
レントゲンだけを使うのか、レントゲンはあくまでも参考資料の1つとして使うのかの違いです。
レントゲンはあくまでも参考資料の1つであるべきです。

ところが現実はどうですか?
 診察の順番が来ると、診察室に呼ばれ先生の前に座ります。
先生はレントゲンを見ながら説明をしてくれます。
皆さんご存知のことですが、レントゲンでは主に骨と軟骨しか写りません。
つまり、レントゲンからは骨と軟骨の異常しか見つけられず、股関節痛の原因は骨と軟骨の変形だという診察結果しか導かれません。
骨と軟骨の変形が股関節痛の原因であれば、治療は「手術しかない」となってしまうのです。
骨と軟骨の変形が強度でも、痛みの無い人はいっぱいいるのに、おかしいと思いませんか?



私は股関節痛の原因は主に2つだと考えています。
 1、股関節の炎症
 2、股関節周囲の筋肉の痛み(炎症による痛みではありません)

そのわけは徐々に説明しますが、ここでは私がそのように考えているということだけ覚えておいてください。
 ここに挙げた股関節の炎症や筋肉の痛みはレントゲンには写りません。
触診をしないと見つけられない症状です。
もしも、病院で先生が椅子から立とうともせず、レントゲンだけで診察をしているようなら、その診察法は間違っています。
そして、その後に続く説明も、根拠が無くあくまでも想像で話しているということになります。
ここで言う触診とは、股関節の動きを測ったり、足の太さを測るということではありません。



触診のポイント
1、股関節を触ったか。
2、皆さんが実際に痛い場所を触ったか。
触診のポイントは上記の2点です。

後で詳しく説明しますが、皆さんは自分の股関節の正確な位置がわかりますか?
股関節を触診してもらったことがありますか?
皆さんが実際に痛い場所を触診してもらったことがありますか?

触診は診察の基本であり必要不可欠なものです。
触診を行う診察力の無い先生の説明を鵜呑みにしてはいけません。
皆さんの担当医が触診を行ってくれないようなら、触診を行ってくれるように訴えるか、堂々と他の病院に変えましょう!
皆さんの担当医がいくら有名な先生であっても、その先生は皆さんにとっての名医とは言えません。
そのような先生の診療を受けると心が傷つき疲れます。
心の傷や疲れは心身症という形で股関節の痛みにつながります。

そのような先生の、間違った診療による説明は鵜呑みにしないでくださいね。





以上です。
ここだけの話ですが、2016年の今、私は現在の診察法を変える本を書こうと考えています。






変形性股関節症を怖がらないでね










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