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Channel: 股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方
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神経のある組織

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🍓股関節痛の原因を考える前に、痛みを感じる神経はどの組織にあったのかを振り返ってみましょう。

第二章股関節の中の話では、軟骨と骨と関節包について書きました。

マウスの大腿骨を使った研究の結果、痛みを感じる神経の割合は骨膜(関節包)を100とした時軟骨0、骨0.1という割合でした。

(Castañeda他 Neuroscience 2011)

この結果をわかりやすく書くと関節包に1000本の痛みを感じる神経があった時、軟骨には神経は全く無く、骨自体には1本の神経があるということになります。

いかに関節包に神経が多く、骨自体に神経が少ないかを説明しましたが、レントゲン写真に写るのは骨と軟骨だけでしたね。

 

第三章で関節の外の話では靭帯と筋肉、主に人体のおよそ40%を占め大小含めて約600を越える筋肉を包む筋膜に神経が多いことを書きました。

そして、その筋膜は筋肉の表面だけでなく、筋肉の中にも存在することを書きました。

もちろん、靭帯が原因の股関節痛もあるでしょうが、靭帯量に比べて筋肉量が圧倒的に多いので筋肉の重要性を書きました。

靭帯も筋肉もレントゲン写真には写らない軟部組織ですね。


痛みを感じる場所は脳です。

痛みを感じる脳までつながっている神経が、どの組織に多いのかを考えないと股関節痛の原因を追究することはできません。


脳から始まる神経の経路をたどり、骨の中に脳からつながった神経がどのように入り、どのように伸びているのかということを調べてもその詳細について書かれた書物を見つけることはできませんでした。


脳から始まる神経の経路をたどると、骨の一歩手前に骨膜(関節包)までの経路について書かれた本はあります。

しかし、その骨膜(関節包)からどの程度の本数の神経がどの経路を通って骨の中に入っているのかについて書かれた書物が見つからないのです。


しかし、医療現場では堂々と自信をもって「骨と骨が当たるから股関節痛が出るのです。」と説明されます。


股関節痛があるのは事実、骨に変形があるのも事実。

そうだからと言って股関節痛=骨の変形と言い切れる証拠がないのです。


何かが傷つき傷んだとき、そこに神経があるのかどうかで痛みが出たりでなかったりします。

例えば髪が傷ついた時、または爪が傷ついた時、皆さんは痛いと感じますか?


股関節痛があるのは事実、骨が傷ついているのも事実。

しかし、骨に重要視するほどの神経が無い限り、骨は股関節痛の原因ではないと考えるのが普通です。

私達が一緒に勉強会をしている整形外科医の坂井学先生は「骨膜の手術には麻酔薬を使いますが、骨の中の手術には麻酔薬は使わないのが普通です。」、「骨には神経はありません。」とおっしゃっています。

私は、骨の中の痛みを感じる神経の様子がはっきりしない限り、股関節痛の原因を骨の変形だと考えることはできません。


骨の変形が無いのに股関節痛を強く感じる人がいます。

骨の変形が重度なのに股関節痛が全く無い方もいます。

股関節痛は日によって変動します。


これらの事実からも、私は股関節痛の原因を骨の変形だと考えることはできません。

 

 

 

 

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