もう少しコロナ関連で大変な時期が続きそうですが、皆さんお元気ですか?
全国的にも感染力が弱まり、専門家もピークは過ぎたと考えています。
しかし、まだまだ世の中の雰囲気が経済を回復させる方に向かいませんね。
でも、もう少しです。
皆さん頑張りましょう!
🍓今日の記事は、皆さんどころか、医療従事者もなかなか理解していない重要な記事になります。
一般的に、ある筋肉の筋力は筋肉の断面積で決まります。
下の図の矢印の円の面積です。
諸説ありますが、1平方センチメートルあたり5kgの筋力が出ます。
仮に、ある筋肉の断面積が10平方センチメートルだとすると50kgの筋力が出る計算になります。
私達が皆さんのももの太さやふくらはぎの太さを計ることがあるのは、おおまかな筋力の左右差を知ろうとしていることになります。
筋肉の太さ=筋力なのですが、実際に筋肉が発揮する筋出力と筋力が一致しないことがあるのです。
ここが難しいところです。
先ほどの、断面積が10平方センチメートルの筋肉が計算上50kgの筋力が出るであろうと予測できるのは、筋肉や関節や神経などが正常だと仮定した時の話です。
例えば、筋肉が正常なら50kgの筋力であっても、その筋肉が疲労していると40kgの筋出力になるかもしれないし、その筋肉が病気だと10kgの筋出力になるかもしれないのです。
何となく想像できます?
普段、50kgの握力があっても、疲れている時は40kgになったり、痛みがある時は10kgになることがあるのです。
それでは筋出力が低下する原因とは何なのでしょうか?
大きく分けると
①神経の病気
②筋肉の病気
に分けられると言われています。
神経の病気としては、神経麻痺や神経痛による筋出力低下です。
筋肉の病気としては、筋筋膜症候群、筋肉の難病(筋ジストロフィー症、筋委縮性側索硬化症=ALSなど)による筋出力低下です。
私は、他にも筋力はあっても筋出力が出ない原因を次のように考えています。
1、疼痛(炎症、筋筋膜症候群、外傷)
2、関節可動域制限
3、脚長差
4、神経障害 神経麻痺(中枢神経と末梢神経) 神経痛(中枢神経と末梢神経)
5、筋肉性の難病
皆さんに関連するのは、主に1~3になると思います。
痛みがあると筋力があっても筋出力は低下します。
関節の動きが悪すぎると、筋力を十分発揮しようとしても筋出力は低下することがあります。
脚長差があると、筋肉の長さも変わるので、筋出力が十分に発揮できないことがあります。(子供の頃から脚長差がある方は、意外と筋出力は強いです。)
今回の記事では、筋出力という考え方があり、筋力=筋出力となるのは筋肉や神経に病気が無く、痛みが無く、関節の動きが良く、脚長差が無い状態の時だけということをご理解いただきたいと思います。
次回の記事では、筋出力と筋トレについて考えてみましょう。