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Channel: 股関節痛は怖くない!~変形性股関節症の新しい考え方
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原因1、股関節関節包の炎症

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🍓皆さんが足首の捻挫をした時、足首周辺には何が起こりましたか?

 

足首が腫れ、足首が痛くうずき、足首が赤く熱を持ち、内出血を起こして、足首を動かせなくなり歩けなくなるでしょうね。

 これらの症状は、一般的に炎症の五徴候(ごちょうこう)と呼ばれています。

【炎症の五徴候】

1、発赤

2、腫脹

3、疼痛

4、熱感

5、機能障害

 これは足首の『捻挫』によって足首に炎症が起こっている状態です。

この炎症は、足首の関節を守っている靭帯、関節包というレントゲンには写らない軟部組織に起こるでしょう。

また、炎症が強い場合、その炎症は筋肉にまで及んでいるでしょう。

 

足首の捻挫と同様に、股関節にも捻挫は起こります。

足首や膝の場合は関節が皮膚から浅い位置にありますので、炎症の症状は皆さんでも簡単に目で確認することができるでしょう。

ところが、股関節はお尻の奥深くにあるので炎症を実感しづらい関節です。

 

一般的に『リウマチ』と呼ばれる慢性関節リウマチの場合、全身に炎症が起こりますので血液検査で炎症を確認できます。

ところが、変形性股関節症の場合は、股関節という非常に限られた狭い部位の炎症ですので血液検査では炎症が確認できません。

 

そのような理由から一般的には『慢性関節リュウマチは炎症性だが、変形性股関節症は非炎症性である』と考えられてきました。

変形性股関節症は非炎症性、つまり変形性股関節症は炎症が起こらない病気だと考えられてきました。

現在でも多くの先生はそのように考えていると思いますが、『炎症』という言葉を使う先生が増えてきました。

 

患者さんの経過を聞くと、確かに炎症が起こらなかったであろうと判断できる患者さんもいます。

しかし、多くの患者さんの股関節痛の経過を追跡すると、その経過は炎症性の病気の特徴そのものでした。

 

股関節の炎症は血液検査で出にくく、股関節が深部にあるので触診にて炎症を確認しづらいという特徴が、変形性股関節症=炎症性という考えを否定する要因になっているのだと私は考えています。


炎症は痛いです。

股関節痛がピークの時のあの痛みの強さは、骨と骨が当たった痛さではなく、炎症による痛みだとしか私には考えられません。

 

 

 

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