皆さん、本年もよろしくお願いします!
1月8日、今日は何の日かご存知ですか?
………。
そうです、今日はこのブログの10周年記念日です。
サラリーマンだった10年前、東京八丁堀で何気なく始めたこのブログ。
本を書きたい気持ちがあり、頭の整理のために、2006年1月8日の朝に急に思い立って始めたのを覚えています。
その時は、まさかこのブログがきっかけで銀座で開業するとは思ってもみませんでした。
まして、本当に本が数冊出せるとは思ってもみませんでした。
不思議な縁で始まったこのブログ、身体が動く間は止めませんよ!
いつもこのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
私は、このブログの中で股関節痛の原因は2つだと書いてきました。
1、筋肉の病気
2、股関節関節包内の炎症
軟骨が減る原因も、実は上記の2つの原因と関連しています。
軟骨が減る原因も2つあるのです。
1、軟骨軟化症(炎症が無いときにも起きる)
2、股関節関節包内の炎症
1、の軟骨軟化症は筋肉が病気によって縮むことが原因で起きる軟骨の病気です。
こう列記してみると、股関節痛があるときに連動して軟骨が減っていることがわかります。
従って、股関節痛を改善することは、確実に軟骨が減ることを抑える働きがあるのです。
単に足に体重をかけることは原因ではありません。
一見、足をかばうと軟骨が長持ちするように思われます。
しかし、そのことは原因ではないので全く関係ありません。
単に足に体重をかけることが原因なら、マラソン選手は大変なことになります。
特に股関節に問題を抱えている有森裕子さんなんか、とっくに軟骨が無くなっているのでしょうか?
体重が重いというだけで軟骨はすり減るのでしょうか?
相撲取りの方々は、全員軟骨が無いのでしょうか?
まずは、軟骨軟化症について説明してみます。
1、軟骨軟化症
股関節のレントゲンを撮った時に、大腿骨と骨盤側の寛骨の間にすき間が写ります。
このすき間には軟骨があるのですが、レントゲン上では“すき間”しか写りません。
軟骨はX線をかなり通過させますので、レントゲンでは白く映らないのです。
このすき間は個人差があると思うのですが、正常では5mm~7mmと言われています。
皆さんも等身大のレントゲン写真があればモノサシで計ることができます。
例えば、レントゲン写真を見て左側が7mm、右側が4mmだったとしましょう。
このレントゲンを見て、多くの方は「右側の軟骨がすり減っています。」と言われるでしょう。
しかし、実はそうとも言えないのです。
びっくりでしょ?
筋肉を緩ませるだけで軟骨のすき間が広がる方もいるのです。
股関節痛が出始めてから、まだ間もない方に多く見られます。
まずは、筋肉の病気によって筋肉が縮むこと、そして筋肉が縮むことが軟骨が減る原因となっていることをご理解ください。
私は大学病院に理学療法士として勤務する前8年間は整形外科病院で柔道整復師として勤務して、整形外科医指示の下、骨折を手術しないで治す仕事をしていました。
ある日3才の着物を着た女の子の大腿骨骨折に遭遇しました。
七五三で着物を着ていて階段から転落して膝の上の大腿骨を骨折していました。
その時、女の子の骨折側のももはかなり短く縮んで腫れ上がっていました。
その子の脚を引っ張って、縮んだももをもとの長さに戻したいのですが、大人ひとりの力では全然びくともしないのです。
骨折と同時に、反射的にももの筋肉がすべて縮んで、さらに痛みのために強く縮んでいたのです。
3歳の女の子の筋肉でさえそのくらいの強い力で縮むものなのです。
筋肉が病気になった時の、股関節周りの筋肉が縮む力はかなり強いと思います。
特に股関節痛が強いときの縮む力は相当なものでしょう。
筋肉が正常な時と筋肉が病気の時の軟骨の状態を絵にしてみました。
●筋肉が正常な状態●
股関節の模式図です。
上下に骨があって、真ん中のもちのようなものが軟骨のつもりです。
両サイドに2本だけ筋肉を書いてみました。
●筋肉が病気になると●
筋肉が病気になると、筋肉は縮みます。
下の図では、両サイドの2本の筋肉が縮みます。(→ 印)
すると、下の骨は上の骨に引き付けられます。
その結果、軟骨は押しつぶされてしまいます。
この状態は、筋肉の病気を治さない限り、寝ている時も起きている時も、つまり24時間こんな状態が続いてしまいます。
軟骨は圧迫されて押しつぶされている状態が続くと、軟骨内に栄養が行き届かなくなり軟骨細胞が減り始めるのです。
軟骨が圧迫される続けて、軟骨細胞が減り続ける状態を、軟骨軟化症と言います。
軟骨の栄養失調状態です。
この絵では、2本しか筋肉を書いていませんが、股関節では20本以上の筋肉が関節の隙間を縮める可能性があります。
筋肉が病気になる→軟骨がつぶされた状態となる→栄養と酸素がいきわたらない→軟骨軟化症→次第に軟骨が少なくなっていく・・・なんです。
筋肉が緩むと股関節のすき間には余裕が生まれます。
このすき間の余裕が軟骨に栄養が行きわたり軟骨を元気にさせる源です。
人工股関節手術後の方も、自骨手術後の方も、考え方は同じです。
人工股関節の場合は、軟骨も人工の物が入っていますが、この人工軟骨が何年持つか=人工関節が何年持つか、ということですので、人工軟骨も圧迫が強くない方が長持ちするんですよ。
股関節周りの筋肉を緩め、股関節内の圧迫を少なくして、軟骨を長持ちさせようではないですか!!
次回は股関節関節包内の炎症と軟骨が減ることの関係です。
ある患者さんの血液検査データも検証しながら、対応策を考えてみます!
つづく
関連記事 軟骨ってすり減らないんだって2 軟骨の話 2
変形性股関節症を怖がらないでね
■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!
■渋谷区周辺の方は芦沢先生にご相談ください!
◆6都市構想 松本深圧院グループ◆
■福岡 松本深圧院福岡 院長中村雄也
2016年4月4日グランドオープン!
九州の皆様、サポーターとしてご協力お願いいたします!
■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
松本深圧院大阪のホームページです!
2013年4月大阪店を開院しました。
山中院長の人気急上昇です。
新しいスタッフを募集中です。
■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690
名古屋・早川先生のホームページ
■東京 松本深圧院ルサロン銀座 院長田山陽平 TEL/FAX03-3562-2777
ル・サロン銀座のホームページです!
新しいスタッフを育成中です。
次の段階に備えて、もう一部屋借り増ししました。1302号室です。
また、新しく理学療法士か作業療法士の募集も始めます。
■仙台
理学療法士の先生を育成中です。
その先生の動向に合わせて仙台店の店舗を準備します。
■札幌 随分患者さんが増えています。
理学療法士、作業療法士募集中です!
福岡、仙台の見通しがつけば、本格的にスタッフを探し始めます。
※深圧に興味のあるプロの方(医師も含みます)は、まずは遊びに来てください。
また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています
1月8日、今日は何の日かご存知ですか?
………。
そうです、今日はこのブログの10周年記念日です。
サラリーマンだった10年前、東京八丁堀で何気なく始めたこのブログ。
本を書きたい気持ちがあり、頭の整理のために、2006年1月8日の朝に急に思い立って始めたのを覚えています。
その時は、まさかこのブログがきっかけで銀座で開業するとは思ってもみませんでした。
まして、本当に本が数冊出せるとは思ってもみませんでした。
不思議な縁で始まったこのブログ、身体が動く間は止めませんよ!
いつもこのブログを読んでくださり、ありがとうございます。
私は、このブログの中で股関節痛の原因は2つだと書いてきました。
1、筋肉の病気
2、股関節関節包内の炎症
軟骨が減る原因も、実は上記の2つの原因と関連しています。
軟骨が減る原因も2つあるのです。
1、軟骨軟化症(炎症が無いときにも起きる)
2、股関節関節包内の炎症
1、の軟骨軟化症は筋肉が病気によって縮むことが原因で起きる軟骨の病気です。
こう列記してみると、股関節痛があるときに連動して軟骨が減っていることがわかります。
従って、股関節痛を改善することは、確実に軟骨が減ることを抑える働きがあるのです。
単に足に体重をかけることは原因ではありません。
一見、足をかばうと軟骨が長持ちするように思われます。
しかし、そのことは原因ではないので全く関係ありません。
単に足に体重をかけることが原因なら、マラソン選手は大変なことになります。
特に股関節に問題を抱えている有森裕子さんなんか、とっくに軟骨が無くなっているのでしょうか?
体重が重いというだけで軟骨はすり減るのでしょうか?
相撲取りの方々は、全員軟骨が無いのでしょうか?
まずは、軟骨軟化症について説明してみます。
1、軟骨軟化症
股関節のレントゲンを撮った時に、大腿骨と骨盤側の寛骨の間にすき間が写ります。
このすき間には軟骨があるのですが、レントゲン上では“すき間”しか写りません。
軟骨はX線をかなり通過させますので、レントゲンでは白く映らないのです。
このすき間は個人差があると思うのですが、正常では5mm~7mmと言われています。
皆さんも等身大のレントゲン写真があればモノサシで計ることができます。
例えば、レントゲン写真を見て左側が7mm、右側が4mmだったとしましょう。
このレントゲンを見て、多くの方は「右側の軟骨がすり減っています。」と言われるでしょう。
しかし、実はそうとも言えないのです。
びっくりでしょ?
筋肉を緩ませるだけで軟骨のすき間が広がる方もいるのです。
股関節痛が出始めてから、まだ間もない方に多く見られます。
まずは、筋肉の病気によって筋肉が縮むこと、そして筋肉が縮むことが軟骨が減る原因となっていることをご理解ください。
私は大学病院に理学療法士として勤務する前8年間は整形外科病院で柔道整復師として勤務して、整形外科医指示の下、骨折を手術しないで治す仕事をしていました。
ある日3才の着物を着た女の子の大腿骨骨折に遭遇しました。
七五三で着物を着ていて階段から転落して膝の上の大腿骨を骨折していました。
その時、女の子の骨折側のももはかなり短く縮んで腫れ上がっていました。
その子の脚を引っ張って、縮んだももをもとの長さに戻したいのですが、大人ひとりの力では全然びくともしないのです。
骨折と同時に、反射的にももの筋肉がすべて縮んで、さらに痛みのために強く縮んでいたのです。
3歳の女の子の筋肉でさえそのくらいの強い力で縮むものなのです。
筋肉が病気になった時の、股関節周りの筋肉が縮む力はかなり強いと思います。
特に股関節痛が強いときの縮む力は相当なものでしょう。
筋肉が正常な時と筋肉が病気の時の軟骨の状態を絵にしてみました。
●筋肉が正常な状態●
股関節の模式図です。
上下に骨があって、真ん中のもちのようなものが軟骨のつもりです。
両サイドに2本だけ筋肉を書いてみました。
●筋肉が病気になると●
筋肉が病気になると、筋肉は縮みます。
下の図では、両サイドの2本の筋肉が縮みます。(→ 印)
すると、下の骨は上の骨に引き付けられます。
その結果、軟骨は押しつぶされてしまいます。
この状態は、筋肉の病気を治さない限り、寝ている時も起きている時も、つまり24時間こんな状態が続いてしまいます。
軟骨は圧迫されて押しつぶされている状態が続くと、軟骨内に栄養が行き届かなくなり軟骨細胞が減り始めるのです。
軟骨が圧迫される続けて、軟骨細胞が減り続ける状態を、軟骨軟化症と言います。
軟骨の栄養失調状態です。
この絵では、2本しか筋肉を書いていませんが、股関節では20本以上の筋肉が関節の隙間を縮める可能性があります。
筋肉が病気になる→軟骨がつぶされた状態となる→栄養と酸素がいきわたらない→軟骨軟化症→次第に軟骨が少なくなっていく・・・なんです。
筋肉が緩むと股関節のすき間には余裕が生まれます。
このすき間の余裕が軟骨に栄養が行きわたり軟骨を元気にさせる源です。
人工股関節手術後の方も、自骨手術後の方も、考え方は同じです。
人工股関節の場合は、軟骨も人工の物が入っていますが、この人工軟骨が何年持つか=人工関節が何年持つか、ということですので、人工軟骨も圧迫が強くない方が長持ちするんですよ。
股関節周りの筋肉を緩め、股関節内の圧迫を少なくして、軟骨を長持ちさせようではないですか!!
次回は股関節関節包内の炎症と軟骨が減ることの関係です。
ある患者さんの血液検査データも検証しながら、対応策を考えてみます!
つづく
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変形性股関節症を怖がらないでね
■宝塚市周辺の方は綾部先生にご相談ください!
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◆6都市構想 松本深圧院グループ◆
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2016年4月4日グランドオープン!
九州の皆様、サポーターとしてご協力お願いいたします!
■大阪 松本深圧院大阪 院長山中崇泰 TEL/FAX06-6319-9686
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2013年4月大阪店を開院しました。
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■名古屋 松本深圧院名古屋 院長早川大介 TEL/FAX052-908-2690
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また、どんどん見学に来てください。
スタッフ一同、お待ちしています